高知県廃墟・残骸系 心霊スポット

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高知県の心霊文化

黒潮の打ちつける太平洋に長く面する高知は、土佐藩の気骨と海の信仰が息づく南海の辺境である。日本最南端の断崖・足摺岬には身投げと補陀落渡海の伝承が深く残り、坂本龍馬を生んだ城下町には幕末の血が染み、室戸の岩礁の海岸線には漂着した亡者の物語が語り継がれる——黒潮が運ぶのは魚だけではないと、土佐の老人は今も静かにつぶやく。

廃墟・残骸という場所

廃病院・廃校・廃工場は、人の営みが途絶えた瞬間の空気を凍結したまま朽ちていく場である。閉鎖の理由となった事故・経営破綻・集団的記憶の挫折が、剥落した壁や錆びた寝台に染みつき、訪れる者の足音だけがかつての日常をなぞる。

スカイレスト・ニュー室戸
廃墟・残骸·高知県 室戸市

スカイレスト・ニュー室戸

高知県室戸市の室戸スカイライン沿い、室戸岬を見下ろす高台に建つ廃展望レストランで、正式名称は「スカイレスト・ニュー室戸」。1972年7月18日、総工費約1億2000万円をかけて開業し、展望レストランに加えて宴会場や結婚式場、遊戯施設を備えた複合施設として営業した。高さ約17メートル、直径3.5メートルの支柱3本を軸に据え、内部を螺旋階段とする独特の構造を持ち、強風の吹きつける立地に対応するため2階部分を吹き抜けの展望スペースとした設計が特徴である。しかし立地の不便さや観光客の減少による経営不振から、開業からわずか6年後の1978年頃に廃業した。以後は放置され、白壁は失われて鉄骨コンクリートの骨組みが露出し、窓ガラスもない廃墟として現存している。その異形の外観から特撮作品のロボットを連想させるとも評され、廃墟愛好者の間で撮影地として知られてきた。こうした廃墟としての知名度に加え、テレビ番組(心霊系DVD)で紹介されたことを機に心霊スポットとしても言及されるようになった。訪問者の体験として伝えられるのは、誰もいないはずの館内で声や物音が聞こえる、コツコツというハイヒールの足音が響く、女性の姿を見たという証言などで、地下部分の雰囲気を異様と感じる声もある。なお、自殺・事件現場化を断定する説もあるが、独立した裏取りが取れないため本稿では扱わない。

高知県立精神科病院
廃墟・残骸·高知県 高知市

高知県立精神科病院

高知県の県庁所在地・高知市にかつて存在した旧県立精神科病院。長年地域の精神医療に携わった施設で、機能移転に伴い一部建屋が使用されていない状態で残されている。敷地は樹木に囲まれ、訪問者からは「雰囲気がある」という感想が寄せられており、長時間滞在しにくい空間として認識されているようである。建物の老朽化が進んでおり、敷地への立ち入りは不可。医療施設の歴史に対する敬意を持ちながら、郷土資料を通じて学ぶことが適切である。

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