
スカイレスト・ニュー室戸
高知県室戸市の室戸スカイライン沿い、室戸岬を見下ろす高台に建つ廃展望レストランで、正式名称は「スカイレスト・ニュー室戸」。1972年7月18日、総工費約1億2000万円をかけて開業し、展望レストランに加えて宴会場や結婚式場、遊戯施設を備えた複合施設として営業した。高さ約17メートル、直径3.5メートルの支柱3本を軸に据え、内部を螺旋階段とする独特の構造を持ち、強風の吹きつける立地に対応するため2階部分を吹き抜けの展望スペースとした設計が特徴である。しかし立地の不便さや観光客の減少による経営不振から、開業からわずか6年後の1978年頃に廃業した。以後は放置され、白壁は失われて鉄骨コンクリートの骨組みが露出し、窓ガラスもない廃墟として現存している。その異形の外観から特撮作品のロボットを連想させるとも評され、廃墟愛好者の間で撮影地として知られてきた。こうした廃墟としての知名度に加え、テレビ番組(心霊系DVD)で紹介されたことを機に心霊スポットとしても言及されるようになった。訪問者の体験として伝えられるのは、誰もいないはずの館内で声や物音が聞こえる、コツコツというハイヒールの足音が響く、女性の姿を見たという証言などで、地下部分の雰囲気を異様と感じる声もある。なお、自殺・事件現場化を断定する説もあるが、独立した裏取りが取れないため本稿では扱わない。
