高知県の山道・峠系 心霊スポット
4スポット
黒潮の打ちつける太平洋に長く面する高知は、土佐藩の気骨と海の信仰が息づく南海の辺境である。日本最南端の断崖・足摺岬には身投げと補陀落渡海の伝承が深く残り、坂本龍馬を生んだ城下町には幕末の血が染み、室戸の岩礁の海岸線には漂着した亡者の物語が語り継がれる——黒潮が運ぶのは魚だけではないと、土佐の老人は今も静かにつぶやく。 峠は古来、村境を越える者を試す結界であった。修験道の行場、行き倒れの旅人、街道筋を彩った辻斬りや山賊の血が、杉木立の闇に折り重なる。山姥や天狗の伝承は、迷えば二度と戻れぬ山の不可知に対する、先人の畏れの結晶である。



