室戸岬
室戸岬は高知県室戸市で太平洋に突き出た岬で、1899年に灯台が設けられて以降、海上交通の要所として知られてきた。国の名勝に指定され、隆起する岩礁と黒潮の荒波が織りなす景観が魅力だが、過去には岬の展望台駐車場や周辺の海岸で人の死亡が確認された事案も複数報じられている。2008年には駐車場で女性の死亡が確認され、2014年には海岸で男性の遺体が発見された。こうした経緯を背景に、白い服の女性の姿が目撃されるという噂が広がっている。訪問者の証言では、遠くに佇む人影を観光客と見誤って近づくと、岩陰へ消えてしまうという類のものが多い。灯台へ続く遊歩道では、背後から水に濡れたような足音がついてくる、波打ち際で怪しい気配を感じるといった現象も伝えられる。近くの御厨人窟は空海が修行し悟りを開いたとされる霊場で、こちらでも白い衣の人影や洞内での囁き声が語られる。荒波に呑まれた船乗りの魂が今も彷徨うとする幽霊船の伝承も残されている。
