高知県の宿泊・居住跡系 心霊スポット
2スポット
黒潮の打ちつける太平洋に長く面する高知は、土佐藩の気骨と海の信仰が息づく南海の辺境である。日本最南端の断崖・足摺岬には身投げと補陀落渡海の伝承が深く残り、坂本龍馬を生んだ城下町には幕末の血が染み、室戸の岩礁の海岸線には漂着した亡者の物語が語り継がれる——黒潮が運ぶのは魚だけではないと、土佐の老人は今も静かにつぶやく。 廃旅館や廃ホテルは、無数の他人が一夜の眠りと欲望を残していった「念の貯蔵庫」である。家主の急死、廃業、長期滞在者の執着が、色褪せた壁紙や朽ちた寝具に沈殿する。誰のものでもない部屋ほど、誰かの気配で満たされている。

