
桂浜
高知県高知市の桂浜は、龍頭岬と龍王岬に囲まれた弓状の砂浜で、太平洋に直面する景勝地である。坂本龍馬像が立つ展望地として知られ、江戸期から月の名所として詩歌や民謡に詠まれてきた。古くから高知沿岸の重要な漁場であるとともに、土佐湾は黒潮の影響を受ける活発な漁業地域である。 しかし、外洋に直結する地理的特性のため、年通して波浪変化が激しく、突発的な高波や強い離岸流が発生しやすい。2011年には子どもを含む複数の水難事故が相次ぎ、2022年・2024年にも波にさらわれる事案が記録されている。夕刻から夜間にかけて砂浜を歩いていると、波打ち際の遠くに白い人影のような視認が報告されることがあるとされ、こうした証言はネット上でも散見される。引き波の視覚的特性や暗がりでの知覚変化によるものと考えられるが、同時に古くからこの海で生命を落とされた多くの人々の存在が、訪問者の心理に影響を与えることは否定できない。


