
宿泊・居住跡·大阪府 河内長野市
河内長野市旧高野街道の旅人霊
河内長野市の高野街道は、京・大坂から高野山へ向かう複数の参詣道が合流する地点として、江戸時代から多くの巡礼者と旅人を迎え入れてきた。東高野街道と西高野街道がここで統一され、参詣者はこの地で宿泊・休息してから和泉山脈を越えて高野山へ向かった。三日市宿は江戸時代に設置された宿場として栄え、旅籠が立ち並び、旅人や大名行列が往来した。街道の険しい山道では旅中に病や事故で命を落とした者も多く、街道沿いには地蔵や供養塔が点在し、信仰的な弔いの対象となっていた。現在、観心寺や延命寺などの古刹、石畳や道標といった痕跡が残り、この地が長く聖地への道として機能してきたことを物語っている。市は2019年に日本遺産に認定され、中世から近世を通じた参詣道の文化遺産としての価値が公式に認められた。