
その他·山口県 美祢市
秋芳洞
秋芳洞は山口県美祢市の秋吉台地下に広がる、総延長十キロメートル余りに及ぶ日本屈指の規模を持つ鍾乳洞である。かつては「滝穴」と呼ばれていたが、大正期の皇太子行啓を機に現在の名称へ改められたと伝わる。洞内には、壇ノ浦の戦いに敗れた平家一門がここに逃れ隠れ住んだという伝承が残されている。観光客の間では、洞内で撮影した写真に無数の光の粒が写り込むとの報告が多く、百枚皿や琴ヶ淵と呼ばれる区間では、鎧をまとった武者を思わせる黒い人影が写真に現れるとの噂も見られる。2023年5月には、洞内の水路で身元不明の男性(60〜70代とみられる)の遺体が観光客によって発見され、司法解剖の結果、死因は水死(溺死)で死後一週間ほどが経過していたと報じられた。事件性の有無を含めて捜査が行われた。広大で光の届かない暗闇が続く独特の空間であることに加え、こうした歴史的な伝承と実際の出来事が重なり、心霊現象が語られる場所として知られるようになっている。