
十日町市旧縄文遺跡の古代霊
新潟県十日町市中条乙に所在する笹山遺跡は、縄文時代中期(約5,500~4,300年前)の大集落跡である。1981年から2013年にかけての発掘調査により、竪穴住居13基、炉跡105基などが直径130m程度の環状に配置された遺構が確認された。集落は約1,000年間にわたって存続し、特に中期中葉(約5,300~4,800年前)が最盛期と考えられている。 出土遺物は1999年に国宝「新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器」として指定され、火焔型土器14点を含む土器、石器、ベンガラ塊928点が十日町市博物館に常設展示されている。これは新潟県初の国宝指定であり、縄文土器では初となる快挙である。発掘からは豆類やエゴマの種子圧痕が確認され、狩猟よりも植物資源の採取と初期農業に重点を置いた生活が想定されている。現在、遺跡は史跡公園として整備され、復元竪穴住居と縄文館が来訪者を迎えている。