
猪苗代湖
福島県中央部に位置する猪苗代湖は、面積103平方キロメートルを誇る日本第4位の規模の淡水湖である。会津若松市、郡山市、耶麻郡猪苗代町にまたがり、水面の澄んだ透明度から「天鏡湖」の別称でも呼ばれる。断層活動によって現在の姿になったのは数万年前とされ、湖底には約2万年前とみられる大規模な地滑りの痕跡も確認されている。弘法大師が水を求めた際、応じた貧しい老女の家だけが水没を免れて島として残ったという伝承が伝わり、湖の北西部に浮かぶ翁島の由来とされている。一方で、湖では例年水難事故が報告され、2020年にはプレジャーボートが遊泳客を巻き込む事故で死傷者が出た。こうした事故の多さを背景に、湖底が独特の形状をしているため沈んだ遺体が浮かず、行方不明のまま扱われる例があるとする話が複数の記録に見られる。水面から手が伸びてくる、湖の底に引き込まれるといった目撃談が伝えられ、周辺の橋でも人影を見たという報告が残る。入水による水難や自殺をめぐる噂は以前から伝えられ、湖畔で強い視線や息苦しさを覚えたという証言も複数確認できる。
