福島県集落・廃村系 心霊スポット

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福島県の心霊文化

会津・中通り・浜通りの三地方からなる福島県は、戊辰戦争最大の悲劇・会津戦争の舞台となった地である。十六、七歳の少年たちが城下の炎を見て自刃した飯盛山の白虎隊、南北朝の戦場として知られる霊山、廃道に沈む旧三森トンネル——会津武士の忠義と東日本大震災・原発事故の記憶が幾重にも重なり、奥州の闇は今も深く静かに横たわっている。

集落・廃村という場所

離村・廃村は、共同体の記憶が誰にも継承されぬまま凍りついた沈黙の地である。過疎、ダム建設、災害による強制移転が住人を奪い、神社や墓のみが残された山中で、祭祀を失った土地神が行き場を求めてさまよっていると語られてきた。

楢葉町旧原発避難区域の廃墟
集落・廃村·福島県 楢葉町

楢葉町旧原発避難区域の廃墟

福島県浜通りの楢葉町は、2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故により、町域全域が長期避難区域に指定された。最初は警戒区域として完全に立ち入り禁止となり、2012年8月には避難準備区域に緩和された後、2015年9月5日に避難指示が全面解除された。全域避難を強いられた自治体の中では最初の完全解除である。 避難指示解除後、インフラは段階的に復旧した。JR常磐線の全線再開通、商業施設の再開、医療機関の再稼働など、表面的な社会基盤は整備された。しかし帰還者は想定より遥かに少数にとどまった。長年の避難生活で避難先に生活基盤を確立した住民が多く、また原発との歴史を共有しながらも再び町に根付く決断には至らない者が大半である。 この現象のなかで、無人のまま放置された家屋が町のあちこちに点在するようになった。これら廃屋からは、夕暮れ時に物音や気配が感じられると訪問者の間で語られている。窓から灯りが漏れているように見える、庭に人影があるように感じる、風のない夜に衣擦れの音が聞こえるという報告が複数ある。廃屋本体に紐づく具体的な事件や被害者は伝わっていない。土地全体が経験した急速な離村という歴史的外傷が、残された建造物を通じて知覚されている状態と考えられる。

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