大分県山道・峠系 心霊スポット

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大分県の心霊文化

別府湾と九州山地に抱かれた大分は、火山と神仏が共存する温泉と神話の国である。血の池地獄に龍巻地獄——煮えたぎる湯泥が噴き上がる別府地獄めぐり、全国四万社の八幡宮の総本宮・宇佐神宮、戦時の蒸気機関車が眠る旧豊後森機関庫扇形庫——湯けむりと古社の杜、放置された産業遺構が織りなす豊後の闇は、地の底から立ちのぼる硫黄の匂いとともに濃く澱む。

山道・峠という場所

峠は古来、村境を越える者を試す結界であった。修験道の行場、行き倒れの旅人、街道筋を彩った辻斬りや山賊の血が、杉木立の闇に折り重なる。山姥や天狗の伝承は、迷えば二度と戻れぬ山の不可知に対する、先人の畏れの結晶である。

別府地獄めぐり・血の池地獄
山道・峠·大分県 別府市

別府地獄めぐり・血の池地獄

別府市中心部から南東に約3キロ離れた鉄輪地区にあり、標高40~100メートルの丘陵地に位置する赤い熱泥池。奈良時代の『豊後国風土記』に「赤湯泉」として記録されており、日本最古の天然地獄とされる。池の面積は1300平方メートル余、深さは30メートル以上で、毎日1800キロリットルの湯が湧出する。 水の赤さは地下の還元環境で形成された酸化鉄と酸化マグネシウムが地表に噴出し堆積することによるもの。泉温は約78度、泉質は酸性緑礬泉。江戸期から明治初期にかけて、この色彩と熱気は訪問者に強烈な印象を与え、仏教の地獄観と重ね合わせて語られた。地名は宗教的想像力と現実の地形が融合した呼称である。 1927年(昭和2年)に高さ220メートルまで達する大爆発を記録。この噴出現象は当時、地球の内部で起こる自然の激変として驚嘆と畏怖の対象となった。その後、爆発を防ぐため定期的なかくはん作業が実施されるようになり、科学的管理が進められた。2009年、龍巻地獄・海地獄・白池地獄とともに国の名勝に指定。現在は観光施設として整備され、赤い泥から製造される「血の池軟膏」は皮膚疾患用の医薬部外品として販売されている。昭和後期以降、心霊愛好者が訪れる傾向もみられるが、これは公認施設としての資格に矛盾している。

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