大分県隧道・トンネル系 心霊スポット

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大分県の心霊文化

別府湾と九州山地に抱かれた大分は、火山と神仏が共存する温泉と神話の国である。血の池地獄に龍巻地獄——煮えたぎる湯泥が噴き上がる別府地獄めぐり、全国四万社の八幡宮の総本宮・宇佐神宮、戦時の蒸気機関車が眠る旧豊後森機関庫扇形庫——湯けむりと古社の杜、放置された産業遺構が織りなす豊後の闇は、地の底から立ちのぼる硫黄の匂いとともに濃く澱む。

隧道・トンネルという場所

山腹を貫くトンネルは、自然の境界を強引にこじ開けた人工の異界である。明治以降の鉄道・道路開削に伴う落盤事故、過酷な労役に倒れた工夫、人柱の伝承が地中に積層し、闇の奥に沈殿する。出口の光が遠ざかる錯覚は、訪れる者を時間ごと飲み込んでいく。

隧道・トンネル·大分県 臼杵市

六ヶ迫トンネル(六ヶ迫隧道)

大分県臼杵市の山中にある六ヶ迫トンネル(六ヶ迫隧道)は、1963年(昭和38年)に竣工した全長169メートル、幅6.5メートルの素掘りのトンネルで、旧大分県道205号の一部として整備された。かつては峠を越える唯一の道として利用されたが、臼杵坂ノ市有料道路の開通とその後の無料化に伴い通行量は大きく減少し、現在は市道として残っている。照明設備がなく内壁は素掘りのままで水滴が絶えず落ち、日中でも薄暗く夜間は完全な暗闇になる。 このトンネルにまつわる噂として知られるのは、深夜2時頃に全身白い服を着た女性とすれ違うというもので、通り過ぎた後にバックミラーで確認すると姿が消えているという内容である。ほかにも、トンネル内で子どもの声のようなものを聞いた、通過後の車の窓やボディに小さな手形が付いていた、後日金縛りに遭い耳元で子どもの声を聞いたといった体験が複数の記事で紹介されている。 背景として一部の記事で語られているのが、1938年(昭和13年)10月16日にこの地で推定55歳の男性の白骨遺体が発見され官報に記録されたという説である。ただしこの記録の存在を裏付ける一次資料は確認できておらず、紹介記事の中にも信頼できる出典が見当たらないと指摘するものがある。また、トンネル自体の竣工は1963年であり、仮にこの逸話が事実であっても遺体発見時にはこの構造物はまだ存在しなかったことになる。

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