大分県の隧道・トンネル系 心霊スポット
1スポット
別府湾と九州山地に抱かれた大分は、火山と神仏が共存する温泉と神話の国である。血の池地獄に龍巻地獄——煮えたぎる湯泥が噴き上がる別府地獄めぐり、全国四万社の八幡宮の総本宮・宇佐神宮、戦時の蒸気機関車が眠る旧豊後森機関庫扇形庫——湯けむりと古社の杜、放置された産業遺構が織りなす豊後の闇は、地の底から立ちのぼる硫黄の匂いとともに濃く澱む。 山腹を貫くトンネルは、自然の境界を強引にこじ開けた人工の異界である。明治以降の鉄道・道路開削に伴う落盤事故、過酷な労役に倒れた工夫、人柱の伝承が地中に積層し、闇の奥に沈殿する。出口の光が遠ざかる錯覚は、訪れる者を時間ごと飲み込んでいく。