
神楽女湖
別府市の鶴見岳南東斜面、標高およそ600メートルに位置する神楽女湖は、周囲約1キロメートルの湖である。湖の名は、平安時代に鶴見岳社の歌舞女がこの地に住んでいたという伝説にちなむとされ、現在は花菖蒲の名所として親しまれている。一方でこの湖の周辺道路には、小学生ほどの少女の霊が現れるという噂がある。雨の夕方や夜間に白い服の少女が道端に立ち、迷子になったので送ってほしいと車に声をかけてくるとされ、応じて乗せると車内から姿が消えたり、そのまま事故につながったりするという話が伝わっている。この噂の由来として語られるのが、近くの少年自然の家でオリエンテーリング中に小学5年生の女児が行方不明となり、駐車場脇の雑木林で遺体が発見されたとする出来事で、転落による事故死と判断されたと伝わるが、報道での裏付けは確認できていない。現場付近には当時、子どもに話しかけないよう促す看板が立てられていたとも言われる。湖への道沿いには伐採を試みた作業員が負傷したため長く切られずに残った一本桜もあり、この場所にまつわる怪異として合わせて語られている。