奈良県の隧道・トンネル系 心霊スポット
5スポット
日本仏教の発祥地・奈良県は、古墳と修験と監獄が同居する古の地である。明治の五大監獄として現存する赤煉瓦の旧奈良監獄、大峯千日回峰行の入口・天川村洞川温泉、霧に沈むススキの曽爾高原、藤原京以来の御霊信仰——平城京遷都以前から続く山岳信仰と、藤原氏に滅ぼされた者たちの怨念が、大和盆地の奥深くに今も静かに堆積している。 山腹を貫くトンネルは、自然の境界を強引にこじ開けた人工の異界である。明治以降の鉄道・道路開削に伴う落盤事故、過酷な労役に倒れた工夫、人柱の伝承が地中に積層し、闇の奥に沈殿する。出口の光が遠ざかる錯覚は、訪れる者を時間ごと飲み込んでいく。




