古洞ダム
富山市三熊にある古洞ダムは、1982年に完成した灌漑用の農業用アースダムである。周辺は「とやま古洞の森」として整備され、遊歩道やバードウォッチングの場として利用されてきた(運営体制は時期により変動あり)。このダムが心霊スポットとして語られる直接の契機となったのは、1986年に発覚した事件である。同年4月、富山市内に住む30歳の会社員女性が自転車で外出した後に行方不明となり、同年11月、通行人によって古洞ダムの水面に全裸で浮かんでいる遺体が発見された。足には約20センチの石が紐で結ばれ、首にはビニール紐が巻かれており、司法解剖の結果、絞殺と判定された。警察は交友関係を中心に捜査を進めたが自転車も発見されず、犯人の特定に至らないまま2001年に公訴時効が成立し、事件は未解決のまま現在に至っている。この経緯から、ダム完成直後から自殺者が相次いだという話や、水面に生首のようなものが浮かんでいた、水辺で人の声や泣き声が聞こえるといった噂がインターネット上や訪問者の記録で伝えられている。日中は静かで自然豊かなダム湖として知られる一方、夜間はこうした未解決事件の記憶と結びついた場所として語られている。
