山形県の隧道・トンネル系 心霊スポット
5スポット
出羽三山を擁する山形県は、千四百年の歴史を持つ羽黒修験道が今も息づく霊山の地である。月山・羽黒山・湯殿山の三山では即身成仏を目指した行者たちが木食行に身を捧げ、県内には六体の即身仏が現存する。死と再生を繰り返す山伏の修行道、湯殿山の語るなかれの聖地——肉体を捨て仏と一致しようとした者たちの祈りは、今もこの霊峰に染みついている。 山腹を貫くトンネルは、自然の境界を強引にこじ開けた人工の異界である。明治以降の鉄道・道路開削に伴う落盤事故、過酷な労役に倒れた工夫、人柱の伝承が地中に積層し、闇の奥に沈殿する。出口の光が遠ざかる錯覚は、訪れる者を時間ごと飲み込んでいく。


