すずらん池
すずらん池は山梨県北杜市小淵沢町井詰原にある、標高940メートル、周囲約500メートル、水深10メートルの池である。元は農業用のため池として造られたが、平成14年(2002年)に周辺が整備され、桜や紅葉を楽しめる公園として一般に開放されるようになった。現在は北杜市観光協会小淵沢支部が管理する観光地であり、釣りは禁止されている。 一方でこの池は、怪談師の稲川淳二が「恐怖の現場2」の中で「地獄に誘う呪いの手」という題で紹介したことをきっかけに、心霊スポットとして全国的な知名度を得た。伝承によれば、かつてこの池に入水した老婆がおり、その後、水面のアシの間から老婆の霊が姿を見せる、あるいは水面から着物の袖のついた手が伸びてくるといった目撃談が伝えられている。青木ヶ原樹海や花魁淵と並んで「山梨三大心霊スポット」に数えられることもある。 また、この池では過去に複数の水難事故が発生しているとされ、水面に周辺のガードレールが映り込むことで地面と水面の境界が視覚的に分かりにくくなり、足を滑らせて転落し溺死した例が複数あったとの指摘もある。こうした事故の実態が、老婆の怪談と結び付けられて語られてきた面があるとみられる。 稲川淳二による紹介以降、動画サイトやまとめブログでも繰り返し取り上げられ、現在も心霊スポット紹介記事の中で名前が挙がることが多い。一方で近年の訪問記では、池の設備が老朽化し当時の面影が薄れているとの声もあり、心霊スポットというより静かな散策地として紹介される場合もある。
