山梨県の隧道・トンネル系 心霊スポット
3スポット
富士山と南アルプスに囲まれた山梨県は、霊峰の影が深く落ちる甲斐武田の旧領である。富士五湖周辺に点在する廃業旅館の代名詞・廃ホテル藤屋旅館、明治以来多くの命を呑み込んできた旧笹子トンネルと現笹子トンネル——御坂峠の濃霧、青木ヶ原樹海の静寂、そして武田滅亡の落人伝承が、富士の威容と共に山国の闇を今も色濃く保ち続けている。 山腹を貫くトンネルは、自然の境界を強引にこじ開けた人工の異界である。明治以降の鉄道・道路開削に伴う落盤事故、過酷な労役に倒れた工夫、人柱の伝承が地中に積層し、闇の奥に沈殿する。出口の光が遠ざかる錯覚は、訪れる者を時間ごと飲み込んでいく。


