神明社(首吊り神社)
上野原市新田に鎮座する神明社は、天照大神を主祭神とする神社で、創建年は定かでないものの、安政三年(一八五六年)の再営、明治五年(一八七二年)の修復記録が残る。本殿は一間社流造で精巧な彫刻が施され、明治六年には村社に列せられた歴史を持つ。社は薄暗い林の中に位置し、境内で首吊り自殺があったとの噂から、訪れる者の間で「首吊り神社」という通称が使われるようになったとされる。語られる怪異としては、白い着物をまとった女性の霊や中年男性とみられる霊の目撃、参拝者の後方から足音が追いかけてくるといった体験が伝えられている。こうした噂は複数の心霊系サイトや動画でも取り上げられ、恐怖度が高いスポットとして紹介が繰り返されており、同様に「首吊り神社」と通称される神社は埼玉県所沢市の別の神社にも見られるなど、心霊系の呼称として一定の広がりを持つ点も指摘されている。一方で、この通称や噂の出どころには疑義も呈されている。周辺住民からは、地元で「首吊り神社」と呼ばれてきた事実はなく、肝試し目的で訪れる者が独自に名付けたに過ぎないとの指摘があり、神社自体は自治会によって管理され、日常的な参拝の場として機能しているとの声も残る。他方で訪問者の報告には、社殿が老朽化し古い神輿が残されているとする写真付きの投稿もあり、管理の実態については見方が分かれている。
