
その他·岡山県 赤磐市
赤磐市の古墳の祟り
赤磐市に所在する両宮山古墳は、5世紀後半に築造された墳丘長206メートルの前方後円墳である。岡山県内では造山古墳・作山古墳に次ぐ第3位の規模を有し、1927年に国史跡に指定されている。最大の特徴は二重の周濠で、特に外側の周濠が戦後の調査で確認され、これは畿内の大王墓に見られる設計であり、埋葬者が大和政権に匹敵する権力を持つ有力首長であったことを示唆している。古墳周辺の水を満たした周濠は江戸時代から農業用ため池として地域に利用されており、現在もこうした状態を保つ古墳は県内ではここのみである。被葬者は未詳だが、吉備地方の首長系譜における重要な人物と考えられ、その後の森山古墳に後継者が埋葬されたと推測されている。ネット上では古墳から石や副葬品を持ち帰った者に不幸が起きたという投稿がみられるが、これは国の埋蔵文化財保護法で厳格に守られた遺跡への畏敬を表現した語りと言える。