
沙美海岸
沙美海岸は倉敷市玉島にある海水浴場で、1880年に医師の坂田待園が海水浴を健康法として提唱し、村長の協力で海浜施設が開かれたことから、日本における海水浴場発祥の地の一つとされる。1983年度から1989年度にかけて日本初とされる人工養浜事業が行われ、南国風の景観に整備された結果、1996年には日本の渚百選に選定された。夏には県内外から多くの海水浴客が訪れる一方、長い歴史の中では海での事故により命を落とした人も少なくないという。こうした経緯から、海面に白い手が浮かび上がって見える、あるいは夜の海辺で波打ち際や海中からこちらを見つめる女性の姿を目にしたという話が伝えられている。海岸の一角には、亡くなった人々を供養するためお経を書いた石が海中に沈められているとの話もあり、そのあたりは霊的な気配を感じる区域として挙げられることがある。ただし白い手の目撃例は多くの人が実際に見たものではなく、真偽は定かでないとする指摘もある。日中は海水浴客で賑わう砂浜も、日が落ちると雰囲気が一変するとされ、複数の心霊系サイトや体験談まとめで同様の噂が繰り返し紹介されており、水難事故という表面的な理由の裏に別の事情があるのではないかと推測する記事も見られる。現在も海水浴場として運営が続けられており、供養の石にまつわる話とあわせて、水辺の心霊スポットとして名前が挙がる状況が続いている。

