岡山県山道・峠系 心霊スポット

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岡山県の心霊文化

晴れの国・岡山県は、桃太郎伝説と古代吉備の謎が眠る地である。鬼ノ城に立て籠もった温羅を討ったとされる吉備津神社の鳴釜神事、瀬戸内に浮かぶ島々に残る船幽霊伝承、宇喜多や毛利が争った戦国の落城——古代吉備王国の栄華と、鬼として滅ぼされた者たちの怨念が、桃の伝説の影に今も濃く残り、瀬戸の海風と共に静かに揺れ続けている。

山道・峠という場所

峠は古来、村境を越える者を試す結界であった。修験道の行場、行き倒れの旅人、街道筋を彩った辻斬りや山賊の血が、杉木立の闇に折り重なる。山姥や天狗の伝承は、迷えば二度と戻れぬ山の不可知に対する、先人の畏れの結晶である。

鷲羽山
山道・峠·岡山県 倉敷市

鷲羽山

岡山県倉敷市の児島半島に位置する標高133メートルの山。瀬戸内海国立公園の代表的な景勝地で、山頂からは瀬戸大橋と多島美が一望でき、日本の夕陽百選に選ばれている。展望台と遊歩道が整備された観光地として知られる。 山の中腹から山頂にかけて古墳が点在し、古くから人間活動の痕跡がある。第二次世界大戦中には沿岸防備のための軍事施設が築かれた歴史があり、戦後は遺跡として保存されている。 地名「鷲羽山」は江戸中期に成立。1930年に国の名勝に指定され、1934年に瀬戸内海国立公園に編入された。1970年には岡山県初の観光道路として鷲羽山スカイラインが開通し、後に無料化されて県道となり、現在も瀬戸内の景観を楽しむドライブコースとして利用されている。

人形峠
山道・峠·岡山県 鏡野町

人形峠

岡山県苫田郡鏡野町上齋原と鳥取県三朝町の県境、中国山地の稜線上、標高740メートル前後に位置する峠。地名の由来には二つの説が伝わる。一つは江戸期の地誌『伯耆民談記』にも記された伝承で、旅人を襲う大蜘蛛(あるいは蜂とも)を退治するため木地師が娘の姿をした木像を峠に置いて囮にし、現れた化け物に村人総出で討ち取ったという話。もう一つは、濃霧の峠道で母と娘がはぐれ、霧が晴れた後には娘の姿が消え、娘によく似た人形だけが残されていたという神隠しの伝承で、峠には後年母子地蔵が建立された。峠の名称自体は、1955年にウラン鉱が発見される以前は「打札越(うちふだごえ、出典によっては「打越越」とも表記される)」と呼ばれていたが、同年ウラン鉱が発見され「人形峠ウラン鉱」と命名されたことで現在の呼び名が定着した。その後は原子燃料公社によるウラン採掘や、ウラン濃縮パイロットプラントでの国産濃縮ウラン生産が行われた歴史を持つ。こうした由来と歴史を背景に、峠では全身が濡れた女性の姿や、子どもの足だけが歩く様子、幼児の泣き声を聞いたとする話がいくつか伝わっている。

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