島根県隧道・トンネル系 心霊スポット

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島根県の心霊文化

神々の集う国・島根県は、出雲大社を擁する日本神話の中心地である。神在月に八百万の神が参集する稲佐の浜、世界遺産・石見銀山の坑道に眠る無数の坑夫、火山の霊峰として崇められる三瓶山——古代から続く神話の記憶と、銀山の暗渠で命を落とした者たちの怨念が交錯する地。日本海の重い雲の下、山陰の闇は神域と冥界の境を曖昧にしている。

隧道・トンネルという場所

山腹を貫くトンネルは、自然の境界を強引にこじ開けた人工の異界である。明治以降の鉄道・道路開削に伴う落盤事故、過酷な労役に倒れた工夫、人柱の伝承が地中に積層し、闇の奥に沈殿する。出口の光が遠ざかる錯覚は、訪れる者を時間ごと飲み込んでいく。

旧国鉄安来線 三井寺廃線トンネル
隧道・トンネル·島根県 安来市

旧国鉄安来線 三井寺廃線トンネル

島根県安来市には鉄道の廃線遺構がいくつか残るが、「旧国鉄安来線」という路線名は公的な記録では確認できない。安来を通っていた鉄道のうち私鉄としては、荒島駅から出雲広瀬駅までを飯梨川沿いに結んだ広瀬線があり、広瀬鉄道として1928年に開業し、社名変更を経て一畑電気鉄道広瀬線となったのち、1960年に廃止されている。一方、山陰本線の旧線区間(米子〜安来)には、複線化に伴う経路変更で使われなくなった単線用の廃トンネルとして、安来市門生町の門生トンネル(延長約151メートル)と、黒井田町の島田トンネル(延長約388メートル)が残る。いずれもRC造で、鉄道・運輸機構の譲渡対象として名が挙がっている。ただし「三井寺」という名の廃線トンネルや、それに結びつく怪異・事故・犠牲者の具体的な記録は、信頼できる資料では確認できなかった。ネット上の心霊スポット紹介でも、安来市の廃トンネルを名指しした明確な記述は乏しい。

赤名トンネル
隧道・トンネル·島根県 飯南町

赤名トンネル

島根県飯南町と広島県三次市の境、赤名峠に架かる国道54号のトンネルで、1964年9月に開通した全長599.8メートルの隧道である。峠道自体は古代から出雲と備後を結ぶ交通路として利用され、『出雲国風土記』にもその名残がうかがえる要衝であり、江戸期には石見銀山周辺の物資輸送路としても使われてきた歴史を持つ。トンネル開通後も冬季の積雪や急なカーブの影響で交通事故がたびたび発生してきたとされ、老朽化による改修事業も進められている。こうした事故の多さを背景に、トンネル内で白い服の若い女性を見たという話や、モンペを着た老女の霊が走行中の車に取りすがってくるといった話が語られている。ランドセルを背負った子供の霊が歩いている、女性の悲鳴のような声が車内に聞こえるといった報告も見られる。一方で、日常的にこの道を利用する周辺住民の間では、噂ほどの緊張感は伴わないとも言われ、噂と実際の印象には差があるようだ。

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