島根県隧道・トンネル系 心霊スポット

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島根県の心霊文化

神々の集う国・島根県は、出雲大社を擁する日本神話の中心地である。神在月に八百万の神が参集する稲佐の浜、世界遺産・石見銀山の坑道に眠る無数の坑夫、火山の霊峰として崇められる三瓶山——古代から続く神話の記憶と、銀山の暗渠で命を落とした者たちの怨念が交錯する地。日本海の重い雲の下、山陰の闇は神域と冥界の境を曖昧にしている。

隧道・トンネルという場所

山腹を貫くトンネルは、自然の境界を強引にこじ開けた人工の異界である。明治以降の鉄道・道路開削に伴う落盤事故、過酷な労役に倒れた工夫、人柱の伝承が地中に積層し、闇の奥に沈殿する。出口の光が遠ざかる錯覚は、訪れる者を時間ごと飲み込んでいく。

赤名トンネル
島根県 飯南町·隧道・トンネル

赤名トンネル

島根県飯南町と広島県三次市の境、赤名峠に架かる国道54号のトンネルで、1964年9月に開通した全長599.8メートルの隧道である。峠道自体は古代から出雲と備後を結ぶ交通路として利用され、『出雲国風土記』にもその名残がうかがえる要衝であり、江戸期には石見銀山周辺の物資輸送路としても使われてきた歴史を持つ。トンネル開通後も冬季の積雪や急なカーブの影響で交通事故がたびたび発生してきたとされ、老朽化による改修事業も進められている。こうした事故の多さを背景に、トンネル内で白い服の若い女性を見たという話や、モンペを着た老女の霊が走行中の車に取りすがってくるといった話が語られている。この女性の霊は表情を変えずに運転者をしばらく見つめてから姿を消していくと語られ、老女の霊についても車に取りついた際に窓ガラスをこつこつと叩くような音が聞こえるという噂がある。ランドセルを背負った子供の霊が背を向けて歩いている、「助けて」という女性の声が車内に響き寒気を覚えるといった報告も見られる。一方で、日常的にこの道を利用する周辺住民の間では噂ほどの緊張感は伴わないとも言われ、ネット上でも事故の多さから噂に尾ひれがついたのではないかと疑問視する意見も見られる。島根側の出口付近には道路管理者によるライブカメラが設置され通行状況が監視されており、高速道路網の整備が進んだことで幹線としての交通量は減ったとみられ、現在は周辺住民の生活道路としての利用が中心になっているという。

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