シスター寮跡地
シスター寮跡地は、長崎市宮崎町の山中、川原大池からさらに山道を進んだ先にあった施設の跡である。明治期に建てられたレンガ造りの建物で、キリスト教系の孤児院ないし修道院として使われていたと伝えられる。市街地から離れ交通が不便だったことから運営が難しくなり、次第に利用されなくなって閉鎖に至ったとされ、その後建物は解体され、現在は跡地のみが残っている。この場所については、寮の二階で休んでいたシスターたちが精神に異常をきたし、集団で命を絶ったという噂が広まった。廃墟であった当時は、二階の窓からシスターの姿らしきものが外を見つめていた、雨の日には雨音に混じって女性の泣き声のような音が聞こえた、といった話が語られていた。訪れた者の間では、帰り道で同行者の人数がいつの間にか増えていたという体験も伝えられている。ただし施設に詳しい人物の話では、集団自殺の事実は確認されておらず、閉鎖の理由はあくまで施設運営上の事情によるものとされている。現在は建物自体が失われており、心霊現象を指摘する声は以前より少なくなっている。