
旧花脊峠(京都バス廃バス停)
京都市左京区の花脊地域へと至る国道477号は、標高759メートルの花脊峠を経由する山岳路である。現在のルートは明治40年代に開設された相対的に新しい峠道で、元々この地域を結んでいた旧花脊峠は西南西約950メートル離れた鯖街道(広河原ルート)沿いに存在していた。現在の峠道は急峻な勾配と複数のヘアピンカーブを有し、「酷道」として知られる難所である。 京都バスの32号系統が花脊地域への主要な交通手段として機能してきたが、一日二便という限定的な運行である。旧ルートが活発に使用されていた時期、複数のバス停が沿道に設置されていたと考えられるが、道路改変に伴い、これらのバス停の大部分は廃止され、苔むした廃バス停のみが山林に取り残されている。峠周辺には現在、廃止された商業施設の痕跡も見られ、交通量減少と地域経済の縮小を物語っている。

