山梨県橋・高架系 心霊スポット

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山梨県の心霊文化

富士山と南アルプスに囲まれた山梨県は、霊峰の影が深く落ちる甲斐武田の旧領である。富士五湖周辺に点在する廃業旅館の代名詞・廃ホテル藤屋旅館、明治以来多くの命を呑み込んできた旧笹子トンネルと現笹子トンネル——御坂峠の濃霧、青木ヶ原樹海の静寂、そして武田滅亡の落人伝承が、富士の威容と共に山国の闇を今も色濃く保ち続けている。

橋・高架という場所

橋は此岸と彼岸を結ぶ古来の象徴であり、川を渡れぬ霊が滞留する境界の地である。橋姫信仰、辻占、心中や身投げの哀史が欄干に刻まれ、渡る者の足音は水音と混じって異界へ届く。高架もまた、地と空の狭間に揺れる近代の橋である。

八ヶ岳高原大橋
山梨県 北杜市·橋・高架

八ヶ岳高原大橋

山梨県北杜市高根町の川俣川渓谷に架かる八ヶ岳高原大橋は、1998年に開通した全長490メートル、高さ約100メートルのトラス橋である。橋の色から「黄色い橋」と呼ばれ、近隣の東沢大橋(通称・赤い橋)と対比して案内されることが多い。展望台からは八ヶ岳や富士山を望む景勝地として観光案内にも取り上げられている一方、心霊スポットを紹介するサイトでは、橋の上や周辺で人の声が聞こえる、写真に不自然な写り込みがあるといった報告が集められている。目撃情報としては男性の姿のほか、女性や老婆、動物らしき影といった様々な報告が投稿されている。橋の高さから身を投げる人がいるとの噂は単なる噂にとどまらず、山梨県公安委員会の会議録では北杜警察署が管内の自殺事案の発生状況と防止対策について報告しており、防犯カメラの設置や、景観への影響から設置が難しい飛び込み防止柵の検討が続けられていることが明らかになっている。近年は東沢大橋よりも本橋での事案が多いと指摘する心霊系サイトもあり、2025年には橋直下の川俣川河川敷で身元不明の遺体が発見された記録も公表されている。こうした背景が心霊の噂を後押ししているとみられるが、具体的な体験談や日付を伴う怪談としての記録は少なく、噂の域を出ない情報が中心となっている。

東沢大橋
山梨県 北杜市·橋・高架

東沢大橋

東沢大橋は北杜市大泉町西井出、八ヶ岳高原ラインの東沢渓谷(川俣川渓谷)に架かる赤いアーチ橋で、1971年(昭和46年)に完成した。橋長約90メートル、高さ約49メートルで、渓谷の新緑や紅葉を一望できる撮影スポットとして観光案内でも紹介されている。一方でこの橋は複数の心霊系ウェブサイトや動画サイトで山梨県内でも知名度の高い心霊スポットとして取り上げられており、橋からの投身が相次いだとする噂が広まっている。噂では、身を投げた者の無念が橋に残り、男性や女性、少女とみられる人影が夜間に目撃されると伝えられる。手すり付近を撮影した写真に光の球状のもの(オーブ)が写り込んだとの報告や、動画撮影中に女性の声のようなものが録音されたとの報告もある。橋の中央付近に花が供えられているのを見たという声もある。橋の下を見下ろすと下方から呼びかけられるような感覚を覚え、体調を崩す者もいるとされ、橋の下を覗く行為自体が避けられる対象になっている。誰もいないはずの場所で話し声が聞こえた、近くの草むらで物音がしたといった体験も伝えられている。ただし具体的な事件記録や被害者数は確認されていない。

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