広島県神域・霊場系 心霊スポット

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広島県の心霊文化

瀬戸内の要衝・広島県は、近代日本の戦争の傷跡を最も深く刻む地である。1945年8月6日、十数万の命を奪った原爆の記憶、軍需を支えた巨大な旧陸軍被服支廠の赤煉瓦、毒ガス製造の島・大久野島の廃墟群——平和記念公園の静寂の地下には、被服廠の壁が今も焼夷の熱を抱え、瀬戸内の青い海は二十世紀の重い歴史を映し続けている。

神域・霊場という場所

鎮守の杜や霊場は、千年の祈りが土地に染み込んだ磁場であり、神仏と死者が共に在る空間である。御霊信仰、無縁仏の供養、修験の行場としての記憶が幾重にも層をなし、結界の内側でうごめく気配は信仰の篤さに比例して濃く立ちのぼる。

比治山陸軍墓地
広島県 広島市·神域・霊場

比治山陸軍墓地

比治山公園内に位置するこの墓地は、1872年の広島鎮台設置に伴って整備された旧陸軍墓地である。1877年の西南戦争から太平洋戦争にかけて命を落とした兵士など約4500柱が埋葬され、約3500基の墓石が並ぶ。日本兵のほか、中国・ドイツ・フランスの軍人の墓も含まれており、1900年の北清事変で亡くなったフランス兵のための専用区画も設けられた。戦後は進駐した米軍によって整地され荒廃したが、有志の手で復旧が進められ、1960年に現在の形へ整備された。墓地跡地の一部には後に放射線影響研究所(旧ABCC)が建設され、再建後も取り残された遺骨が見つかったとの記録がある。こうした歴史を背景に、この場所にはいくつかの怪異譚が伝わっている。夜間、隊列を組んで行進するような足音が聞こえるという報告があり、肝試しで訪れた者が同様の音を耳にして引き返したという話もある。ネット上では女性の霊の目撃が語られることも多い。また、顔が焼けただれたような姿の兵士の霊を見たという話や、木々の間で首を吊った人物の霊を見たという証言もある。何者かに肩を摑まれるような感触を覚えたとする声も伝えられている。現在は23時以降の入山が禁止され、麓には交番が設けられている。

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