
公園・城址·群馬県 高崎市
群馬の森
群馬県高崎市に位置する県立都市公園「群馬の森」は、1882年に設置された旧陸軍の岩鼻火薬製造所の跡地に、明治百年記念事業の一環として1974年に開園した。同製造所は黒色火薬やダイナマイトの生産を担い、日中戦争下の軍需増産期にあたる1938年には爆発事故が4件発生し、この年の死者は24人に達したとされる。同年12月の事故は黒色火薬約4800キログラムが誘爆したもので、死者13人、周辺の民家560軒に被害が及ぶ、創業以来最大の惨事だったと伝えられる。園内には爆風を防ぐための土塁や火薬工室、射場トンネルなどの当時の建物が今も保存されており、戦争の記憶を刻む場所として整備されている。こうした歴史的経緯から、跡地には軍服姿の人影を見た、軍靴の足音だけが響いたという噂が伝わる。ほかにも夜間に子どもの足音や笑い声が聞こえるのに姿が見えない、園内の古墳付近で白い服の人影が瞬時に消える、うめき声が聞こえるといった話が各種の記録に残る。