三重県商業・遊興跡系 心霊スポット

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三重県の心霊文化

伊勢神宮を擁する三重県は、二千年の祈りと熊野の修験が交わる日本最古の聖地である。御杖を伝う伊勢の杜の深い静寂と裏腹に、自殺の名所として語られる青山高原の風車群、お伊勢参りの難所に穿たれた旧鬼ヶ城トンネル、熊野古道の苔むした石畳——天照大神を祀る神聖な気配と、参詣道に倒れた巡礼者たちの無念が、伊勢志摩の海風の中で今も静かに同居している。

商業・遊興跡という場所

廃テーマパーク、閉鎖されたホテル街、寂れた繁華街跡は、バブル期の熱狂と挫折を抱えたまま朽ちる虚飾の墓標である。歓楽の記憶ほど反転しやすく、笑い声の残響が無人の通路に反射して、栄華と没落のあわいに奇妙な気配を呼び寄せる。

商業・遊興跡·三重県 伊賀市

鱒池亭

三重県伊賀市勝地、旧名賀郡青山町の山中に位置する木造の料亭旅館跡。青山高原の登山客や奥山愛宕神社への参拝客を対象に、奥山川で獲れる鱒などの川魚料理を提供していたとされ、1970年前後の開業以降営業を続けていたが、1990年代初頭に閉業した。建物は岩を組み込んだ造りで、階段や風呂にも巨岩が用いられている。閉業の背景については、経営難から経営者一家が心中したという噂が広く伝わっているが、出典は明確でなく、事実無根とする調査記録も存在する。この噂は、熊野市で起きた一家殺害事件の再現映像がこの建物で撮影されたテレビ番組が発端になったとの見方もある。ほかにも、従業員の女性が入水自殺したという説や、経営者の妻が精神を患い無理心中に至ったという説、経営者が家族を殺害した上で自ら命を絶ったとする説も語られている。訪問者からは男女の霊を見た、うめき声が聞こえた、背後に気配を感じたといった報告があり、心霊写真や、女性の顔が映り込んだとする映像が撮影されたとする話も伝わっている。建物は近年、窓ガラスの多くが失われ壁面の損壊や木造階段の崩落が進んで半壊状態となっており、敷地へ渡る橋の板もすでに失われているため、立ち入り自体が難しくなっているとされる。

商業・遊興跡·三重県 名張市

おとぼけビーバー名張店

三重県名張市、国道165号線沿いに建つ廃業したラブホテルである。かつては別の名称で営業していたが、後に現在の名称へ改められた。平成期を通じて営業していたが、2017年頃に閉業したとされる。閉業後は長らく放置され、敷地には投棄物が散乱し、外壁や内部設備の劣化が進んでいる。2023年には建物の一部が焼損する事案が確認され、放火の可能性が指摘された。この場所については、営業当時から異変が伝えられていたという。テレビの電源が理由なく落ちる、無人のトイレの水が流れる、ドアを叩く音がするといった現象が噂され、特に二階奥の部屋でトイレの水の音が起きやすいとされる。背景には、ここで女性が亡くなったという未確認の話が付随し、その霊が現象を引き起こしているとの見方が伝えられている。写真撮影時に不可解な写り込みが生じるとの噂も加わり、伊賀地方を代表する心霊スポットのひとつとして扱われるようになった。

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