
旧伊勢廃製塩場跡
三重県伊勢市の海岸部に現存する旧製塩場の遺構。伊勢神宮に奉献される御塩の製造に関わった施設の跡地と考えられている。御塩の製造は倭姫命が内宮御鎮座時代に二見浦で定めたとされ、塩・米・水は古来より天照大御神への重要な神饌とされてきた。御塩殿神社は現在も五十鈴川河口で入浜式塩田による製塩を続けており、7月の塩を採取する作業から3月の焼き固めまで、伝統的な手法で塩が製造されている。 廃塩場跡の周辺は潮風が強く、塩分による風化が進んでいるほか、満潮時の冠水が地盤を不安定にしている。遺構自体は公開されていない私有地であり、伊勢神宮関連の文化財でもあるため一般の立ち入りは許可されていない。ネット上では、この場所を訪れた際に身体の重感や方向感覚の喪失を経験したとする報告が散見されるが、濃霧時の視界の悪さ、塩分による高周波音、不安定な足場からくる心理状態の変化などの物理的要因が考えられる。