神域・霊場·三重県 松阪市
平家六代の墓
三重県松阪市の山間、日川の里にある日川寺の境内には、斜面に石塔や石碑が連なる一角がある。ここは平清盛の曾孫にあたる平六代(実名・平高清)とその一族の墓所と伝わる。平家滅亡後、六代は源氏方に捕らえられたが、文覚上人の助命嘆願により処刑を免れて出家し、妙覚と号した。文覚の配流後、妙覚は従者らを伴い伊勢へ落ち延び、この地に隠れ住んだとされ、境内に残る墓石群はその一族の痕跡とみなされている。この場所は複数の紹介記事やブログで心霊にまつわる噂の対象として取り上げられており、訪れた者が何者かに見られている感覚を抱いたという体験や、参道の途中で頭痛や気分の悪化を覚えて墓前まで進めなかったという話が伝わる。また、周辺の道路を車で通過した際、視界を横切る白い光に驚いてハンドルを切り、事故に至ったという証言も残されている。滅びた一族の悲運と、山間の集落という土地の閉塞感が結びつき、独特の雰囲気を持つ場所として扱われている。