
水辺·愛媛県 西宇和郡伊方町
佐田岬灯台(佐田岬半島)
佐田岬灯台は、四国最西端の佐田岬半島先端に立つ灯台で、1918年に初点灯された。鉄筋コンクリート造の八角形塔は高さ18メートル、光達距離は約35キロメートルに及ぶ。豊後水道と伊予灘を行き来する船舶にとって、この海域は航海の難所である。黄金碆をはじめ多くの岩礁が点在し、潮流は速く、年間を通じて強い風が吹き抜ける。灯台は2017年に国登録有形文化財に登録され、日本の鉄筋コンクリート造灯台の初期形式を現在も保存している。夜間、断崖の上から海面を見下ろすと、波と風の音が増幅され、視界も限定される。こうした地形と気象条件は、古くから漁業者や航海者の間で海域の危険性と敬畏の念を育んできた。