その他·愛媛県 松山市
道後温泉旧館
愛媛県松山市の道後温泉は、日本最古の温泉の一つとして知られ、国の重要文化財に指定された本館は、文豪・夏目漱石の代表作「坊っちゃん」の舞台にもなった有名な観光スポットです。しかし、改修前の旧館には、深夜の閉館後に不可解な現象が起きていたと伝えられています。
浴場から聞こえる水音や笑い声は、明治時代の入浴客の霊が今も温泉を楽しんでいるのではないかと噂されてきました。深夜に旧館付近を通った人々の証言によると、誰もいないはずの浴場の高窓から蒸気とともに女性の笑い声が聞こえてきたそうです。その声は複数の女性が会話するような抑揚を持っており、不気味な雰囲気を醸し出していたとのことです。
道後温泉の歴史は古く、この地に湧き出る温泉は古来より人々を癒してきました。しかし、旧館の怪奇な出来事は、この温泉地に眠る悲しい歴史を感じさせるものがあります。今でも、当時の入浴客の方々の面影が温泉に遺されているのかもしれません。