愛媛県の山道・峠系 心霊スポット
5スポット
三千年の湯けむり立ちのぼる道後温泉を擁する愛媛は、伊予水軍と松山藩の歴史が交差する瀬戸内の要衝である。夏目漱石も浸かった日本最古の湯・道後温泉旧館、加藤嘉明築城の松山城、白壁と蝋燭文化が残る内子の町並み——古い湯宿や城郭の闇には、湯治客や落城武者の気配が今もまとわりつき、伊予路の夜霧とともに静かに浮かびあがってくる。 峠は古来、村境を越える者を試す結界であった。修験道の行場、行き倒れの旅人、街道筋を彩った辻斬りや山賊の血が、杉木立の闇に折り重なる。山姥や天狗の伝承は、迷えば二度と戻れぬ山の不可知に対する、先人の畏れの結晶である。



